002_しのと

今日もポピーが幸せでありますように。

「明日、死ぬ」と、予測変換機能は「あ」という言葉から紡ぎだそうとした。

わたしがスマートフォンに入力しようとした文字は、「赤坂 ラーメン」だったのにね。

ポピーのために仕立てた祭壇の前に座る。
「ポピー、わたしがウインクするたびにシャッターが切れるの。どう?」
わたしは毎日ポピーの幸せを祈る。